保育所保育指針は、子どもの成長・発達を総合的に支援するために、「3つの柱」、「5領域」、「10の姿」を掲げています。小規模保育においても、これらの指針を踏まえて、子ども一人ひとりの個性を尊重し、一人ひとりのペースで成長・発達を支援することが大切です。
生きていくうえで必要な知識や技能を身につけることをめざします。具体的には、言葉や表現力、自然や社会に関する知識、身体の動きや健康に関する知識などです。
5領域
保育所保育指針では、子どもの成長・発達を総合的に支援するために、5つの領域に分けて保育内容を定めています。
健康
健康な心と身体を育むことをめざします。具体的には、食事や睡眠、運動、健康的な生活習慣などです。
人間関係
他者との関わりを通して、人との関わり方を育むことをめざします。具体的には、愛情や信頼、自己肯定感、共感性などです。
環境
自然や社会との関わりを通して、環境を理解し、豊かな感性を育むことをめざします。具体的には、自然や社会への関心、感性や想像力、創造性などです。
言葉
言葉を介して、思考や感情を表現し、他者とコミュニケーションをとることをめざします。具体的には、言葉の発達、コミュニケーション能力、思考力や判断力などです。
表現
さまざまな表現活動を通して、自分を表現し、豊かな感性を育むことをめざします。具体的には、造形表現、音楽表現、言語表現、身体表現などです。
10の姿
保育所保育指針では、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿として、10の姿を掲げています。
健康な心と身体をもち、生きる力を身につける
自ら考え、主体的に行動する
他者との関わりを大切にし、思いやりや優しさを育む
自然や社会の変化に気づき、関心や意欲をもって探求する
言葉や表現の力を豊かにする
多様な文化や価値観を尊重する
自らのよさや可能性を認識し、自己肯定感を育む
困難や失敗を乗り越える力とやり抜く力を育む
将来の夢や生き方を考え、希望をもって生きる力を育む
小規模保育における保育内容
小規模保育では、子ども一人ひとりの個性を尊重し、一人ひとりのペースで成長・発達を支援することが大切です。そのため、保育の内容は、子どもの興味や関心、発達状況を踏まえて、弾力的に展開するしていきます。
具体的には、子どもの主体的な活動を促すような保育環境や保育方法を工夫し、子どもが自ら考え、行動する力を育むことを重視し取組みます。また、子ども同士の関わりを大切にし、協同性や協力性を育むことも大切にいたします。
また、小規模保育では、保護者との連携も重要です。子どもの成長・発達について保護者と共に考え、家庭と保育所が一体となって子どもを育むことも大切にしていきます。
「3つの柱」、「5領域」、「10の姿」のイメージ
※引用元:https://hoiku-shigoto.com/report/archives/23360/#310